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エドワードは部屋から出ると同時に一目散に階段を昇っていこうとしたがリリスが着いて来てないことに気付き部屋の前まで足を戻した
「どうした?」
リリスはこの地下世界の果てまで見ているのではないかというくらい輝く街を見つめていた(ローブの中の顔が何処からともなく吹いた風によって見えた為)
「あっ、スイマセン……………ただ、この美しい街の光景を目に焼き付けておこうと思いまして……………」
リリスは突然声を掛けられた事で肩を一瞬ビクつかせたが直ぐに相手がエドワードだと気付き問われた問いに答える
「………存分に焼き付けておけ」
エドワードも言い終わると同時に自らもその光景に魅入っていた
暫時の間、二人は無言で街を見ていたがリリスが沈黙を破った
「ありがとうございます。エドワード様」
存分に景色を目に焼き付けたのか突然エドワードに体を向け御礼を言った
「かまわん。行くぞ………」
彼は彼女に見向きもせず再び螺旋階段を昇り始めた
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