第二節 神の不可侵領域

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二人は一時間ほど階段を昇り終えると足を止めた 階段はまだずっと続いているがそこで始めて道が分かれ階段ではないほうは街に向かって道が突き出すような感じだった まぁ、二人とも今日が始めて来たという訳ではないので迷わず階段ではなく街に向かって突き出している道に歩いていく そして、先程よりも数倍高いところから街を見下せる場所に来て再び足が止まった 理由は道が途切れていたから…… だが、二人とも気にする素振りも見せない そして、瞬間エドワードが何か呟いたかと思うと途切れた道の先に黒い漆黒の壁が現れる その漆黒の壁には地下世界の技術が使われているのか光りのラインが入ったりと、これまたイルテミスでは見れないような未知の物であった だがよく見ると光りのラインは一種の魔法陣の様にも見える 「リリス」 「何でしょうか?」 「もう此処に張っている結界を解いていいぞ」 「かしこまりました」 彼女はその場にローブを脱ぎ捨てた
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