第二節 神の不可侵領域

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彼女はローブを脱ぎ捨てた後、ふと何か思い出したのかエドワードに話し掛ける 「エドワード様、装置の方は………」 「既に解除してある」 そして、リリスが背中に一瞬力を入れたかと思うと背中にあった小さい翼がでかくなっていき、もう二対の黒白の翼が顕現した 翼を出した後は翼を上手く使って上空に舞い上がって行き巨大な赤いそれこそ天を衝くような建築物の先に足を着けた そしてリリスは両手をゆっくりと前に突き出す 「αηκδοωχμ Ω」 彼女がイルテミス以外の言語で魔法の詠唱のように何か呟くと彼女の頭上が一瞬ピカッと光ったかと思うと波打つように光が球状に波紋していった その光りの広がった先は大体半径3㎞程 光が全て消えると今度は先程始めに光った頭上から光の球体が彼女の目前に降り注ぐように舞い降りてきた リリスはそれを両手で優しく包み込み身体の中に溶け込ませる様に入れていった その後、彼女は再び翼を上手く使いエドワードの元に戻って行った
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