第三節 情堵不安定な人の心

3/26
前へ
/262ページ
次へ
しばらくした後……… 「全くいきなり入って来ないでくださいよぉ~」 総司令と思しき女性(幼女)は先程からずっと悪態をついていた 「今回は司令の方が悪い!!俺が気持ちよく寝ていたのにいきなり魔法使って起こしやがって、俺じゃなきゃ死んでたぞ!!」 「あんなことあなたじゃなきゃしませんよぉ~」 総司令(幼女)はボソッと呟くが……… 「全部筒抜けだぁ-! それより、さっさと俺を此処に呼んだ理由を説明しろ!」 謎の人物は総司令が座っている椅子の近くにあるソファーに腰を降ろした 「まぁまぁそんなに怒んないでも…………それにこんなに暑いんだからローブ脱いだらNo.00の【七色の魔術師】さん、それともこう呼んだ方がいいかしら【光の支配者】さん?」 「ったく、誰のせいだよ!」 七色の魔術師はそう言いながらローブを脱いだ 七色の魔術師はどうやら男だったらしく純白の髪、少し言い換えたら白髪がその男の目の色(光をそのまま色にしたような色)と見事にあっていて男の顔は既に一つの芸術作品のようにも見えた
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25676人が本棚に入れています
本棚に追加