第三節 情堵不安定な人の心

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「なっ!ダークエーシェントドラゴンだと!最高ランクのSSSランクじゃないか………………総司令どうするんですか!?このままだと先に行った隊員が、全滅だけじゃなくバース平原一帯焼け野原になってしまいますよ」 七色の魔術師のその言葉に総司令の雰囲気がガラッと変わり今のそれはまさしく人を率いるのに相応しい物だった 「ただいまをもって【七色の魔術師】に任務を言い渡します!任務の内容はダークエーシェントドラゴンの討伐、または、撃退そして先に現地に向かったSランク団員の救助及び保護そして二次災害を防ぐことです!」 彼女は一度にたくさん喋ったせいか軽く酸素不足に陥るが少し深呼吸したのち、再び任務についての詳細を説明し始めた 「なお、この任務には単独では危険ですのでバース平原に最も近い支部に今現在いると思われるNo.03【紅蓮の聖騎士】の同行が最低条件です!何か質問はありますか?」 総司令は先程と同じ行動をとったあと「異論は認めません!」という顔をしながら七色の魔術師を見る 「異論はない。向こうにはそちらから伝えといてください」 彼はそれだけ言うと勢いよく総司令室を飛び出して行った
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