第三節 情堵不安定な人の心

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そして、黒い漆黒の壁――方舟から出て来た黒いローブを纏った二人の人物 そして、先に方舟から出た人物――エドワードのローブの中に隠れた素顔にギルド所属Sランク隊員の首から噴き出した鮮血がとめどなくかかる 後から出た人物――リリスは方舟から出て今の光景を見るととても混乱していた いざ、方舟から出たらそこは既に戦場となっており、ところどころにいる人間や狼男という名の魔族を見たのもリリスが混乱した原因の一つだろう だが、真の理由は主であるエドワードに血がかかっていたことだ 暫時リリスは驚きの余り言葉を発することが出来なかったがエドワードに話し掛けられたことで我に還った 「リリス………オレカラ……ハナレロ……コロシ………テシマ……ウカ…………モシレナイ」 エドワードは迫りくる己の本能からリリスを護るために精一杯意識を保ちながら掠れ掠れ声で前を見ながら、まぁ最も焦点があってないが言い放った しかし、これを最後まで聞いた者は存在しない リリスはエドワードの言葉の途中でそれが何を意味するのか理解し、即座に三対の翼を出し自分が出せる限界の速度を出しながらエドワードから離れていく
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