第三節 情堵不安定な人の心

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彼は方舟の方を向き腕を振る すると、方舟は地面に浸透するように消えていった そして、次にエドワードが向かうのは彼女の場所 彼女はダークエーシェントドラゴンの殺気にやられたのか裸体のまま気絶している エドワードは彼女に白いローブを着せ彼女のでこに顔を近づけていく 「俺の名前はエドワードだ。恨みたいのなら恨め。殺したいなら殺しに来い。何時でも待っているぞ………そして、忘れるな…………俺の名を…………」 彼女のでこに優しく呟きながらキスをしたあと顔を隠すために深くローブを纏った そして、立ち上がろうとした時 エドワード目掛けて白き聖なる焔が飛んできた エドワードは条件反射で後ろに跳びのいた そして、彼女の元に舞い降りる 白き魔法で出来た天使の翼をモチーフにした翼を羽ばたかせながら そいつは彼女と同じローブを纏っていた そいつとは勿論七色の魔術師のことを指す 七色は舞い降りると同時に彼女の脈をはかり生死を確かめ生きているとわかると抱き抱えながらこちらを凄い形相で睨んできた それと時を同じくして聞こえる声 「御主人様~~!」 そうリリスだ
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