第三節 情堵不安定な人の心

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エドワードは今更ながらリリスは使えると言うか気が利くと思った 理由は彼女はわざわざ七色に自分達の事がばれないように決して顔は見られないようにローブを深く着て、自分を呼ぶ時も名前を使わない 更に用心深い事に声の高さまで変えている エドワードがフッと誰にも気付かれないように笑っているとリリスがエドワードの隣に降り立った 彼女はエドワードの隣に降りるとローブを突き破り飛び出している三対の翼を仕舞う 七色は依然、彼女を抱えたままエドワードを睨んでいる そして暫く時が経過すると七色が口を開いた 「これをやったのはお前か?」 エドワードはこれというのは血の池の事や抱えている女性の事を指しているということを察し 「あぁ、そうだが…………」 エドワードもご丁寧に声帯を上手く使いいつもと違う声で返事を返す 「そうか…………後、一つ聞くが、お前ば血のイヴ"の奴か?」 エドワードは何の躊躇もなくYesとこたえる (クソッ!怪我人を抱えたままではあいつに勝てるわけがない!ここは一端退くか………) 七色はエドワードの実力が半端なものでは勝てないと悟ったのだろう
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