第三節 情堵不安定な人の心

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二人は血の海から離れるように歩いている 「そういえばお前の質問の答えを言ってなかった」 「あ、はい…………」 「あいつはお前と同じで゙Cord《コード》"を持つものだよ」 リリスが今までにないくらい表情が驚き一色に染まる 「本当ですか!!でも、私のが反応しなかったということは闇ではないのですね」 リリスは首筋にある黒い何かで描かれた一枚の黒い羽根のような物を摩りながら言う 「あぁ、あいつは闇じゃない………俺達の最後の的のCord持ちだ」 「ということは光の゙Cord《コード》"を持つものということですか…………面白くなってきましたねエドワード様」 彼女は珍しく満面の笑みを浮かべている 「ほんとにな………クッアハハハハハアーハハハアーハハハハ」 バース平原には彼の狂ったような笑い声が永遠とこだましていた
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