第四節 天国か地獄

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「さて、まずは何から始めるか…………」 エドワードは自分の所有物である木で出来た小屋のベットを椅子がわりにしながらボソリと呟いた 「魔法学園に編入試験を受けにいくのではなかったのですか?」 リリスは律義に立ちながら話す 「いや、その予定だったんだが、お前のローブ破れて効力を失っていると困るしな……………」 リリスはそれを聞き俯き謝る 「気にするな、あれはどうしようもなかったんだ…………しょうがない、まずはローブから片付けるか。予備も一着ぐらいあったほうがいいしな」 そういうとエドワードは懐から薄い水晶のように透明な石を取り出した その石は現実世界でいう携帯のような物だ 石に内蔵された魔力を使い指定された石と接続し接続した相手とやり取りが出来ると言う代物だ エドワードはそこに指でなぞるように数字を描いた後、文字をなぞり書きしていく しばらくすると、その石を懐にしまい立ち上がった そして、今まで座っていたベットを横にずらしベット下の床を開け中からアタッシュケースを二つ取り出す 「リリス行くぞ」 リリスは返事をすると二人で小屋から姿を消した
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