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~五年後~
エドワードはマルス達の住む本館の一室に住んでいた。
しかし、エドワードの部屋は本館の地下にある侵入者を監禁して拷問するために作られた部屋。
ガチヤ
ギーギギ
余り使われていないエドワードの部屋の扉が地面のコンクリートと擦れ不気味な音を発しながら開いた。
部屋に入って来たのは燃え盛る赤い髪が特徴の男の子が一人と桃色の柔らかそうな髪をした少女が一人、それと青い髪が特徴の男の子が二人。
この四人の内、最初の男の子が長男のマルクス、女の子はレイラ、後の二人はエドワード達が産まれた次の年に産まれた双子のレンとロン。
世間ではエドワードの存在を落ちこぼれの屑と貴族の子供と認識しているが、戸籍上ではレンが次男、ロンが三男ということになっている。
つまり戸籍上では既にエドワードは存在しない事になっている。
一番年上のマルクスが装飾が至る所にちりばめられたいかにも貴族独特の服の中から鍵を取り出すとエドワードの牢のようなものに付いている鍵穴に差し込み牢の鉄格子を開いた。
「おいっゴミ!遊びに来てやったぞ」
マルクス達は牢のような部屋に入ると同時に殴る蹴るをしたり鉄ごうしの外にあった鉄パイプで殴り続けた。
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