第四節 天国か地獄

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「まぁ、とりあえず丸付けだけでもしてみますか」 マルコは溜め息をついたあと羽根ペンに赤いインクを付けながら丸を付け始める ハレイもマルコが丸付けを始めたことで自身も丸付けを再開した 暫くするとマルコがハレイが丸付けた分も手に持ちながら校長の椅子に腰掛けているエドワードの元にやってきた 「すいません。少々時間が掛かってしまいました」 時間の事をエドワードに言うとエドワードの眉間に一瞬シワがよる おそらく相当の時間を要したためであろう 「なにぶん、問題が問題なだけに………」 エドワードは先程とは打って変わり?マークを浮かべている テストが間違っていたという話は聞こえていなかったのだろう そして、テストに相当の時間を要したのも問題が原因だと今の言葉からわかる 教員採用試験の問題というだけあって恐らく、かなりの長文問題や難解な問題があったのだろう 「それより、結果はどうだったんだ?」 「えぇそのことなんですけど……恐らく……この学園が出来てから史上初の満点合格です(教員採用試験の問題で……)」
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