第一節 犯罪者の誕生

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二年後  今日はエドワードとレイラの七歳の誕生日の日。  エドワードはここ最近、まともに食事を採っていなかった為か衰弱しきっていて体は痩せ細っていた。  昨日の晩までは絶望した日常に、飽き飽きしていたが今日は何か今までにない変化が訪れるような気がして朝から鼓動が高鳴っていた。  その日は朝から晩まで盛大なパーティーが開かれたようで上がやけに賑やかだなとエドワードは思っていた。  この時、エドワードには既に時間感覚など皆無であり自分が今日、誕生日だとは知らなかった。  そして月が沈み始めた頃、エドワードが望んでいた変化が訪れた。  部屋に父親が訪れたのだ。  手にはナイフを持って。 (俺が望んだ変化は俺の死なのか………)  エドワードは父親を視界に捕らえた途端、頭に《死》という単語が過ぎった。
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