第四節 天国か地獄

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喉から声を発しようとした直後、首筋にヒヤリとした独特の感覚と顕しようのない寒気がマルコを襲う そして同時に聞こえる低く殺気を孕んだ女性の声 「喋るな。今、主は楽しんでおられる…………一言でも発するようなら容赦なくその身を切り刻む」 マルコは黙視という選択以外ないことを悟った 試しに身体を少し動かしてみるが その行動の直後にマルコの身を不安と恐怖が覆い尽くした
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