第四節 天国か地獄

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エドワードに呼ばれたリリスというと 「動くなよ。今から怪しい動作を一つでもしたらお前を瞬殺する」 普段のエドワードの後ろを歩く従者の時には見せないような口調・雰囲気 そのどれもがマルコの精神を弱らせていく マルコの身体は石のように硬直しており、リリスの言葉に反応することも思考を張り巡らす事も出来なくなっていた 「今からお前を主の元にひざまづかせる」 リリスはマルコの頭を後ろからガッチリと持つと観覧席からステージに向かって跳んだ 跳んだといっても翼は絞まっており唯のジャンプ だがそれで十数メートルの距離を跳んだ 途中にあった結界はどうやら結界の外部から入るものに対しては何の効力も持たないらしく、リリスとマルコは難無くエドワードの元に降り立った .
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