第四節 天国か地獄

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「セカンドアビリティー発動」 エドワードがそう呟くと左手の人差し指に嵌めていた指輪がまばゆい光を放ち始めた (あれは………マジックツール!?いや、だが魔力を込めた様子はなかったし…………それ以前に何故、あの歳で既に持っている?) マジックツール――俗に言う魔武器、魔道具は元来、魔法学園などでしかるべき手段を取って手に入れるものである それを転入してきたエドワードが持っている事に疑問を持つ事は普通の事 エドワードが嵌めていた指輪の光が消えると、そこには先程まではなかった黒と白を基調とした自身の体より巨大な大剣が手に握られていた (そうだった………この男――今、俺の前にいる男はすべてにおいて規格外の存在。そんなやつに、自分達の常識は通じない………それにしても、あの大剣は…………) よく、見ると大剣の中央には白と黒の大蛇、いや龍が絡み合い天に昇るように刃の切っ先に向かっていた .
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