第四節 天国か地獄

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魔装甲の応用 纏鋼【テンコウ】 本来の身体に魔力を纏う技術を応用させたもので、自身に纏う魔力を性質変化、つまり魔力に属性を持たせた状態で身体に纏うこと 一見簡単に見える技術だが、実際は魔の道や、武の道を極めた達人が使えるような高等技術である そして、同時にこの技術は未熟な者が使うと危険な為、ごく一部の者にしか知られていない 故に驚いたのはハレイ 「使わないのなら一撃で終わるぞ」 驚きもつかの間、感情は直ぐに怒りに変わる 「あまり、俺をなめるなよ。その口、いい加減閉ざしてやる」 言葉を交わした直後、ハレイの纏う魔装甲の空気、魔力が変わり始める それは、透明な水晶のような透き通った色からマジックツールと同じ、紫紺へと代わっていく バチッ バチバチッ 変わったのは色だけではなかった 具現化された雷がハレイの体を覆う それを見たエドワードはニヤリと小さく笑った 「やっと、まともに殺りあえるようになったかな」 .
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