第四節 天国か地獄

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「じゃあ、始めるか………死合いを」 エドワードは大剣をだらっと降ろしたままだが、ハレイは力強く握ってライジングを構えた どちらとも一歩も動こうとしない しかし、闘いはすでに始まっている たとえ動かなくても二人の覇気が、殺気が激しくぶつかり合う 気の勝負はエドワードが勝ったようだ 「起こさなくてもいけるか………」 と、理解しがたい言葉を放ちながら左手に持つ大剣をゆっくりと振り上げる 大剣を伴う動作を行った為、ハレイはより一層警戒を高めた そしてエドワードは大剣を振り下ろした 一瞬何をしたか解らなかったが直ぐに理解した 振り下ろした直後、大剣から巨大な風の刃がハレイに向かっていた ハレイは避けようとするも、既にエドワードが第二振り、第三振りと続々と攻撃を放ったことにより逃げ場所は既になかった .
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