第四節 天国か地獄

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逃げ道を失ったハレイは咄嗟に手に持っていた槍に魔力を込める 込められた魔力は自身が纏う魔力と同じく雷に変わる 次に、その槍を前包囲で回転させる そして、ハレイの槍と風の刃が衝突した 槍は第一振りの攻撃は何とか防ぎきれた だが、その後ろから幾つもの風の刃がハレイに襲い掛かる ハレイは咄嗟に身体を覆っていた纏鋼に使っていた魔力を全て槍に注ぎ込んだ そうすることで槍の強度も上がり次々とやってくる風の刃を防いだ しかし、ハレイは見た 今まで、片手で振っていた大剣を両手で振り下ろしたのを………… 同時に驚愕する 今まで襲い掛かって来た風の刃は全く力が篭ってなかった事を 何故なら両手で振り下ろした大剣から出た巨大な風の刃は今までの巨大な風の刃の何倍もの大きさで何より色が違っていた それは既に風と言えるかすら解らない 黒 そう、風の刃は黒く変わっていたのだ そして、今、ハレイの雷を纏った槍と黒く変色した風の刃が衝突する .
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