回想

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      ドアを引くとお決まりのような”カランコロン”という音とそれに続いて店員の挨拶     店員は女性が2人   どちらも見た感じからいえば高校生だろう     白のブラウスに黒のエプロン…   いかにもそれらしい服装に店内に満たされるジャズの曲     店内はカウンターが4席と4人掛けのテーブル席が2つ     一人で来たのに4人掛けの席に座るのも気が引けるのでカウンター席に着くことにした       「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりですか?」     メニューを聞いてきたのは2人のうちのおそらく年上の方の女性     喫茶店なんて初めてだし…   苦いものダメだからコーヒーなんて無理だし…     「すみません…苦いもの苦手なんで甘い飲み物ありますか?」     女性はクスッと笑い小声で可愛いなんて言いながらメニュー表を見た     「そうですね…コーヒーや紅茶がダメならホットミルクでもいかがですか?」
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