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「いくぞー!!」
そう大声で友達が叫ぶとほぼ同時にボールは思いっきり蹴られた
しかしボールの軌道は誰もが想像していた方向とは全く違う方向へと飛んでいった
蹴りそこなったボールはそのまま塀に直撃し、方向を変えて境内へと突っ込んでいった
その瞬間、スローモーションで再生されたかの様にゆっくりと時が流れていった
それはもう…
鮮明に…
だが時間というものは止まらない
ボールはそのまま賽銭箱の前の段差に当たり、真上に跳ね上がった
おそらく段差の角に当たったのだろう…
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