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その少年はボロボロだった。
全身隈無くボロボロだった。
「…路上生活者?」
「誰がホームレスだ!」
存外に良い反応を返してくれたその新キャラは、とても酷い有り様だった。
薄汚れたシャツにジーンズ…一応着てるけど、破れた箇所がハンパないよ…これなんてダメージ加工?
頬も殴られでもしたのかうっすら腫れてるし…
…うわぁ、唇から血まで流れてますよぉー…
「ああん?なんだテメェ 見ねえ顔だな…」
「わぉ!いかにも不良的台詞!
でも玄関で使う台詞じゃないよね!?」
「ああ そうか 悪かったな 宅急便か?」
「ちわっす!プリカン便でっす☆…って違うわ!もうそのネタ古いわ!」
「じゃあ何なんだよ!ツナギにキャップに小脇にダンボールとか他に何だと思えってんだ!新手の托鉢か!!」
「新しい奴隷だ」
「うぉう!姫すら無くなってるぅー!?」
(新キャラの別方向でのインパクトのせいでちょっぴり存在を忘れていた)鬼畜王子が不穏な紹介をしてくれました
「なんだ気に入っていたのか?奴隷雌犬姫」
「気に入るか!しかも酷くなってるしっ!」
「な!ど 奴隷!?雌犬!?」
「ちょ!!地味に顔を赤らめてうろたえないでよボロ雑巾!」
なにを想像したなにを!
「きもちわるい駄犬だな童貞か」
「だから!!貴方の語彙もどうにかならないんですかーっ!?」
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