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うわあ…この人も要って人と同じ系統の人!?
あーもーこれ以上胃が痛くなるのは勘弁なんですけどー💦
急展開の連続で流石にげんなりする私。
でもめげちゃダメ!
頑張るのよ私!
「あああああのぅっ!!」
かなり裏がえったけれども私の叫びは届いたようで、黒服の男性は私に向き直ってにこりと微笑んでくれた。
「初めまして、朔良姫花様。
私は西園寺家の執事でございます。
貴女様のことは旦那様より申しつかっております。
何かありましたら、どうぞご遠慮なさらずお申し付け下さい。」
「は、はあ…」
あ、あれ?刺がない?
な、何この不良との温度差は!!…ぅう、逆に怖いってば!!だからどういう関係なのよぅ!
「えーと、あの、私はここに住むんですよ、ね?
か、彼らは…まさか本当に一緒に住むなんてことは…」
怖いけどまともに会話ができそうな人が他にいないし、私は恐る恐る一番確認しなければならないことを聞いた。
「もちろんです。
ここは西園寺家現当主のご子息である要様と、遠い親戚の東城のご子息、そして貴女様がお住まいになる家にございますから。」
「プリンセスを忘れるな」
…要様はよほど猫が大事らしい。ちょっとムッとした声で訂正を入れてきた。
「クス、失礼。プリンセス様と、それから私も控えております。
賑やかになりそうですね。」
そうですね…ってあまりにも楽しそうに言われるものだから思わず頷いてしまったけれど、ちょっと待て!
「いや、いやいや、ちょっと待ってください!
そんな、男の子と一緒に住むなんて私聞いてません!」
ていうかもっと普通の人ならまだしも、こんな濃いメンバーでルームシェア!?
無理に決まってるって!
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