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コー……コケコッ!!
鶯谷鶏の声で、私の朝は始まります。
暖房器具も無いので寒い部屋の中、支給されたメイド服に身を包み、今日も魔王城のお掃除です。
箒を持って部屋を出ると、そこにはまず黄色いお2人がいらっしゃいます。
「「おはよっ、新人メイドさん」」
見事にハモられた声は、さすが双子としか言いようがありません。
「おはようございます。シィ様、セィ様」
私が深々と頭を下げれば、お2人は満足そうに頷きます。
お2人は『双魔』といい、お2人が近くにいれば無限の魔力が溢れるという変わった方々です。
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