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僕は、そこで目を覚ました。
ガバッと体を起こすと、体中から冷や汗がでていた。
自分の体を触るが、別に切り裂かれた様子はない。
周りを見渡すと、いつものビジネスホテルの部屋で、テーブルにはコンビニで買った弁当が置いてあった。
勿論、灰皿は無い。
夢……だったのか?
あんな夢を見るとはな………
ウフフフ……
頭の中で、笑い声が聞こえた気がした。
汗をかいて、気持ち悪かったので、僕はシャワーを浴びることにした。
シャワーを浴びていると、ふと視線を感じて見上げてみて驚いた。
換気扇のところに、ぽっかりと穴があいていて、さっきの女の子が無言で僕を見ていた。
「うわぁぁぁぁ!」
恐怖で僕が叫ぶのと同時に、その換気扇のところから大量のムカデが、次々と這って出てきた。
そのムカデの数は、浴室を埋め尽くすほどに……
頭の中で、声が聞こえた。
『言ったでしょ?
必ず殺すって』
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