煙草

日常が終わる時

｢ヤバいっ！
遅刻するっ！｣

その日、私は珍しく寝坊してしまい、バタバタ化粧をしていた。
朝食を食べる暇など、勿論ない。

｢あっー、もう！
化粧なんて、面倒くさいわねっ！
スッピンで会社行けたら、楽なのに…｣

化粧が終わると、愚痴をこぼしながら、家を出る……

あっ、そうだ！
例の煙草を忘れてたっ！

私は、リビングに戻ると、タンスの上に置いてある煙草をバッグにしまい、急いで家を出た。