逃走

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無事とは言えないが、私は燃え盛る部屋から脱出する事ができた。 当然、付けていた下着も燃え尽きて全裸だが、一目では男女の区別もできない姿だ。 髪の毛は焼け、全身に酷い火傷を負い、片方の目はすでに使い物にならない。 そして、頭から足の先まで醜く焼けただれた皮膚は、映画に出てくるゾンビそのものだった。 普通の人ならば、すでに死んでいるのだろうが、私は生きている。 体中が痛い… けど………… ……まだ、動く! そんなに時間は経っていないはずだ。 純也を追いかけよう… ………ゾンビ走る。
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