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ボキッ!
鈍い音が聞こえ、左手に痛みがした。
振り返ると、腰を抜かしていた男が震えながら、角材のようなものを振りかぶっていた。
男が恐怖のあまりに、私を攻撃してきたのだ。
「し、死ねぇぇー!」
男は叫びながら、私にトドメをさそうと、角材を振り下ろす。
私は、それを避けながらハサミを拾うと、振り向きざまに男の喉にハサミを突き刺した。
男は口をパクパクさせ、血を噴き出しながら、床に崩れ落ちる。
返り血を浴びた火傷がしみる。
「…危ない男ね。
死んだら、どーすんのよっ?」
私の左手は、変な角度に曲がって折れいた。
その姿は、ますますゾンビに近づく……
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