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純也の後を追い、階段を下りる。
けど、何故地下に?
逃げるなら、出口を目指した方が良いはず……
地下に下りると、扉があった。
扉を開けて中に入ると、そこは倉庫みたいだった。
火の気はなく、上の騒ぎが嘘のように沈黙していた。
奥に進むと、話し声が聞こえてきた。
「……で?
例のモノは、ちゃんと持ってきたんだろうな?」
「勿論です。
そちらこそ、ちゃんと約束は守ってくれるんでしょうね?」
純也が誰かと話しているようだ。
もっと話を聞くために、2人に近づいた。
ガシャーン!
その時、棚に体がぶつかってしまい、棚にあったビンの容器を落としてしまった。
「誰だっ?」
純也が叫ぶと同時に、持っていた懐中電灯を、こちらに向けた。
私を見るなり、純也の横にいた男は驚愕した。
「ばっ、化け物っ!
君!
なっ、何だね!
アレは?」
純也も驚いていたが、酷い火傷と面影から、私だと気づいたのか、真剣な表情に変わる。
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