終章~死は始まり~

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「ガラにもないことしたな…」 そんなことを口にしながら、純也はコンビニの中で弁当を選んでいた。 お茶と幕の内弁当を買って、ビジネスホテルに戻ろうとしたところ、旅行関係の雑誌に目がいく。 「落ち着いたら、旅行にでも行くかな…」 そう考えて、雑誌を開く。 色々と、良い情報が載っていて、10分ほど立ち読みをしてから、結局買うことにした。 ビジネスホテルに着くと、部屋の鍵を受け取りに受付に向かう。 受付の横の壁には、外出中の鍵が掛かっていて、それを手に取る。 管理人に一言、声をかけようとしたが、そこに居るはずの管理人の姿はなかった。 トイレにでも行っているのだろうと思い、大して気にせずに自分の部屋に向かった。 管理人室の奥では、刃物で喉を切られ、喉から大量の血を流し息絶えている管理人の姿があり、マスターキーの鍵が無くなっていた……
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