亀裂と記憶

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二人はよろよろになりながらもまだ戦おうと必死に立ち上がって武器を強く握り締めた。 「中々やるじゃねーか。姫羅。」 「それは、こっちのセリフだよ。雷。」 「でもよ、生身の人間だったらさっきの爆発で死んでたよな。俺ら普通に会話してるけど。」 「えぇ。こういう時妖怪でよかったて心から思うよ…。」 「だよな…。」 「…ッ。あのさ雷!やっぱり奈落に対する気持ちは変わらないの?」 「おぉ。変わらねぇ。」 「そっか…。」 そしてふたりの間に沈黙が続いた。 .
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