―第1章―

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「しき。―――父上、母上、村の人々をわしと一緒に弔ってあげよう。皆が迷わず逝けるように…。」 男は少女に語りかけるように噛みしめながら言葉を続ける。 「わしもそなたの父になろう。わしがそなたと一緒におるよ…。しき…。わしがそなたの導になろう。」 その男は涙を流し続け心に刻む。 ここであった悲劇と誓いを―――。
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