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確認し、了解の意味を込めて頷く。
「それでは、UPSTARTをお楽しみ下さい」
一礼し、案内の人によって扉が閉められた。瞬間に視界はブラックアウト。
「うわっ、ドキドキしてきた」
出した声はよく響いた。そのおかげか雰囲気がとても幻想的だ。いつもとは違う格好、場所、それだけでワクワクしてくる。
そんなとき、不意にポン、なんて音が響いた。前面の画面が緑色に光る。真っ暗だった空間が、ぼんやりと緑に照らされた。
「スタートの合図だ……」
スイッチに指を伸ばす。自然と口元が広がっていった。
「これを押せば、始まるんだ」
指はスイッチに触れた。けれどまだ押さない。
だってようやく始まるんだ。色々と気持ちを込めて押したい。とりあえず、深呼吸を一つ。
「……よし、いくか!」
目指すは王様! やるからには必ずてっぺんをとる。そう自分に誓い、俺はスイッチを押した。
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