第17話 三度、縁結び!

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俺は嫌な予感に汗を浮かべ、ジリジリと部屋の隅に後退する。 美奈は足の素振りを終えると、俺のみぞおちに視線を向けた。  背筋に悪寒がはしり、身体が恐怖で強張る。 「や、やめ・・・やめてくれ」 ちなみに、美奈がやめてくれた例はない。そもそも、耳をふさいでいるので、俺の懇願はとどいていない。  「くっ!」 俺は壁に背をつけ、両腕を身体の前で交差させた。   「覚悟、できたみたいね?いくわよ?」 美奈は「フッ」と短く息を吐き、助走を始める。 そして  ドーーーーーン!!  ガードは一瞬で弾かれ、爪先がみぞおちにめり込んだ。 足の力は腕の力の8倍といわれる (それって、本当なんだな・・・) 俺は妙に納得しながら、その場に崩れ落ちた。
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