第17話 三度、縁結び!

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再び負ってしまった瀕死の重傷を温泉で治した俺は、たとえ変態と罵られようが、生きていることは素晴らしいと気付く。俺は生きるために朝食を食べ、部屋へ戻ってきた。  部屋の中は相変わらず暗く、ジメジメとしていた。  (まあ、こんな場所にいれば、気も病むよな) 俺はスリッパを脱いで座敷に上がる。そして、カーテンに向かおうしたところで、閉めたばかりのドアからトントンとノックの音がした。 「ん?誰だ?」 「私です」 夏奈子の声だ。今さっき食堂で別れたばかりである。俺を追ってきたらしい。 「入ってもいいですか?」 「いいぞ」 「失礼します」 夏奈子はわずかにドアを開け、その隙間から身体を滑り込ませる。そして、廊下に顔を出してキョロキョロと左右を見回し、それからドアを閉めた。  「なんだ?誰かに見られたくないのか」 「はい、望月さんに秘密のお願いがあって来ました」 「お願い?」
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