第26話 泥と血と涙㊥

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死神も状況は分かっているはずだ 自由になったからといって、俺達をすぐに斬ることはないだろう。さすがの死神も、単独でこの窮地を脱することは不可能だからだ。 戦ったから分かるが、死神と剣鬼はほぼ互角の強さだ。裾踏みのハンディがあって互角というのが驚異だが、とにかく、死神も俺達の力が必要となる。その俺達を斬ることはないだろう。 俺はひとまず死神を敵の勘定から外すことにし、入口に向かって神経を集中させ、刀を構えた。
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