84人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、ライア達はカイツール軍港を目指して歩いていた
「ところでさっきから気になっていたんですが、ジェイドは何で初級譜術しか使わないんですか?」
ジェイドが初級譜術と槍の攻撃しかしないのを不思議に思い、歩くのをやめ聞いてみる
「あれ、話してませんでしたっけ? 【黒獅子】ラルゴに封印術をかけられてしまったんですよ」
ジェイドの言ったことを聞いていたライアは唖然としていた。キムラスカまで名を轟かせているジェイドがそんなへまをするとは思っていなかったからだ
「………はぁ。【死霊使い】ともあろう方がそんな物をくらってしまうなんて情けないですね」
盛大な溜め息をつき、わざと嫌味たらしくジェイドに話しかける。するとジェイドは笑顔になる
「お誉めの言葉ありがとうございます」
嫌味を誉め言葉ととるところがジェイドらしいところだ。ライアはやれやれといった様子をしている
「誉めてないぞ。ったく、役立たずは後衛で身を守ってなさい」
「役立たずとは手厳しいですねぇ」
封印術をかけられているとはいえ【死霊使い】を役立たず呼ばわりにするライア。だが、ジェイドも役立たずと言われても表情は笑顔のまま変わらない
ライアはジェイドの前を歩く寸前に小さい声で呟く
「………早く封印術を解きなさい」
「わかりました」
一部始終を見ていたルークとガイは二人で抱き合いながら震えていた
「「こえーっ!」」
最初のコメントを投稿しよう!