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ティアはライアの名前と階級を聞くと驚嘆の表情を浮かべ、叫んでいた
「――ッ!? あなたがアノ」
「アノってなんなんだよ?」
ルークはティアの中途半端に途絶えた言葉にツッコム。するとガイがルークの肩に手を置き語り始める
「ルーク。マルクト帝国軍特務師団師団長のライア・アーク中将といえば【聖騎士】と呼ばれてるお方だ。聞いたことがあるだろう」
【聖騎士】のところを強調しながら話した。するとルークも驚いた表情を見せ、ライアに指差しながら大声で叫んだ
「こいつがあの【聖騎士】!? 師匠がよく話してくれたマルクト帝国軍最強の男?」
ルークは大声で叫び驚いた顔でライアの方に指差す
「そうだぞ、ルーク。私に剣技で唯一上回った男だ」
「それはたまたまですよ。あまり買い被らないで下さい」
ライアは手を振り偶々だと苦笑いしながら否定した
「中将ってことは上級階級…お給料がたんまり……お金持ち………ぐふふ」
アニスが誰にも聞こえないような声で何かを話していた。幸いライアにも聞こえていなかった
「それより他に話があったんじゃないですか?」
ライアの放った一言にティアが思い出し、ヴァンに怒った口調で話しかける
「あっ! そうだったわ。なぜ兄さんは戦争を回避しようとなさるイオン様を邪魔するの?」
「やれやれ。まだそんなことを言っているのか」
何も知らないライアは訳が分からない様子で2人を見ていたが、まったく状況が把握出来ないためジェイドに何があったのかを聞いてみる
「何かあったんですか?」
「いろいろと…ね。またライアには後で話しますよ」
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