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いつもの喫茶店のいつもの席にアルトは1人でいた
「アルト!!」
「シェリル…」
アルトはシェリルに抱きついた
泣きながら
「何があったの?アルト」
シェリルはアルトに優しく諭すように問いかける
「シェリル…子ども…」
「はあ?」
「アルトちゃん、今なんて」
「子ども…出来たのっ…」
「ミシェルとの?」
「うん」
「ミシェルくんに伝えました?」
「言った…けど…」
「けど?否定された?」
「うん。日数もきてない月数もミシェルとした月からなのに」
「避妊したって…子どもが出来るはずないって…」
「避妊したとしても出来ることあるのに」
「わかってる…でも!!ミシェルに…否定…されたら…」
「おろすの?アルトちゃん」
「それしか…ない…し」
「本人に直接言った?アルト」
「メール」
「ミシェルの遊び相手の女が送ったんじゃない?そのメール」
「ミシェルくんとアルトさんを別れさせるためにですか?」
「そう」
「ひどい!!アルトちゃんにそんなことするなんて」
「アルトさんと別れさせ」
「あわよくば、自分と、とかしら」
「ミシェルに直接話す」
「アタシが電話するわ。アルトがかければメールの相手が出る可能性あるもの」
「頼む。シェリル…」
シェリルはミシェルに電話した
程なくしてミシェルが出た
「シェリル嬢?何かあった?もしかして…アルト!?アルトに何かあったのか?!」
「ええ。本人にかわるわ」
「ミシェル」
「アルト、何があったんだ?」
「メール、読んだか?」
「いや。今、シャワー浴びてたし」
「読め」
「?わかった」
ミシェルはアルトからのメールを読み、言った
「本当か?アルト」
「ああ」
「俺とアルトの…」
「否定のメールがミシェルのアドレスからきた」
「うそだろ?」
「本当だ。送信ボックス開け」
ミハエルは急いで送信ボックスを開けた
「アイツ……ごめん、アルト…俺のせいで…」
「ミシェルじゃないなら、いい」
「今、どこ?迎えに行く」
「いつもの喫茶店」
「わかった。今から行くから、動くなよ?」
「わかった。つか、迎えに来なくても帰れる!!」
「いいから。俺がアルトと帰りたいの」
「仕方ねぇから一緒に帰ってやるよ」
先程まで泣いていたのが嘘のようだ
「ほら、アルト、そろそろ切らないと。シェリル嬢のだろ?携帯」
「ああ、そうだな」
「大人しく待ってろよ」
「なら、早く来い」
「はいはい。お姫様」
ミハエルは電話をきった
アルトも電話をきった
シェリルに返す
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