第二章【過去に住人となる人】

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「なに見てんだ?」 グイッとスダケーの右側から割り込む 「あっ、ツタやめっ」 素朴な疑問をぶつける振りをしてモニターを覗き込んだ。なんだ文字が。どうせ掲示板とかかなぁ。 「ん?」 沢山文字列が表示された中に、僕は奇妙な文字列を見つけた。………最新……幽体離脱……に……はまった………?幽体離脱? 「な、これ、なんだこれ?」 「あぁ、幽体離脱スレね。知りたい?」 意地悪な。知りたいから聞いているんだろーがー。スダケーは少しサディスティックな所がある。 「うん、知りたい」 僕がそう言うとスダケーは矢印でその文字に触ってカチカチした。文字が大きく拡大されて表示される。
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