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彼らは、思い思いのやりたいことを書き綴って行った。 それだけで、何だかわくわくするような事を書いていった。 20分後には、5人で30枚のアイディアが出た。 「繁書けたよ」 祐二がそう言う。 「じゃあ、この缶の中に入れてくれる?」 繁が差し出した缶は、チョコレートの入れ物だった。 「あ、これ俺のゴディバ」 大五がそう言うと、繁は答える。 「ん、中身はなかったから借りた」 あまりに平然と言うので、全員吹き出した。 大五は、チョコレートが好きで自分のチョコレートを缶ごとこの部屋に置いてあったのだ。
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