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「はるちゃん」 裕二は、待ち合わせ場所に時間通りに来た彼女をそう言って迎える。 僕らは、喫茶店の前にいると目立ちすぎるので大学の駐輪場に待機していた。 僕は写真を撮るために、こっそり喫茶店の窓から2人を隠し撮りすることにした。 「ねえ、呼び出したりしてどうしたの」 「うん、ちょっと話があってね」 飲み物を頼んで席についた2人はぎこちなく言葉を交わす。 「ゆうちゃんとこう言うところに来るの初めてだよね」 「そ、そうだね」
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