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僕は、彼らより先にみんなの待つ駐輪場に戻った。
「様子はどうだった?」
繁が僕に尋ねる。
「うん、何だか良い感じだったぞ」
「そうかあ、このまま戻ってこないかもな」
大五は冗談混じりにそう呟いた。その後すぐに、僕らに近づいてくる2人の人影に気づいた。
「裕二だ」
「おまたせ。事情を話して、はるちゃんも連れてきた」
「石井遥です」
彼女を連れてきたと言うことは、OKだったに違いない。
「おめでとう」
「どうも」
そう答えると、恥ずかしそうに石井さんに言う。
「俺これから行かなきゃならないから、また今度ゆっくりな」
「うん、気をつけてね」
彼女はそう言うと、単車に跨る僕らに手を振った。
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