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全員食べ終わり、しばらく話してから席を立った。 僕は、軽く手を握る。 次は僕の番だ。 僕が思いを寄せている女性は、近所の花屋の雪さんだ。 朝、必ず挨拶してくれるかわいらしい人だ。 ただこれまで話したことなどない。今日は約束さえしていない。 いきなり押し掛けて告白だなんて、こんな機会がなければできないだろう。 「惟、行くぞ」 「ああ」 一樹に声を掛けられ、我に返る。いよいよ僕の番だ。
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