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「どうだった?」 一番に声を掛けてくれたのは、繁だった。 「だめだった」 僕はそう言い肩を落としつつも、微笑んだ。 「でも俺は諦めるつもりないから」 「惟かっこいいな!」 「うるせー」 こうして命題によって、思いを伝えることがなければ、諦めないとも言えなかった。 「詳しく話してくれよ」 大五がそう言った。 今回は花屋さんから数分離れたコンビニで待機していてもらったので、僕の告白の様子を誰も見ていないからである。
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