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「What's done cannot be undone.…後悔先に立たず」 四本繁は呟いた。 「思い出作りに、あることをしたいと思うんだ」 彼はポケットからメモ用紙を取り出した。 「普通に何かするんじゃ面白くないだろ?だから、ちょっと工夫な」 そう言いながらメモ用紙を5枚ほどずつ皆に配り始めた。 どう言った趣向なのかは分からないが、繁が主体的に何かしようと言い出すのは珍しい事なので、充分興味を惹かれた。 「このメモ用紙に、卒業までにしたいことを書いて欲しいんだ。出来る出来ないは考えなくて良いから、とにかくしたいことを好きなだけ書いて欲しい。メモ用紙が足りなかったら言ってくれ」 繁は、目を光らせながら言った。  
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