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貴方はあたしを沢山好きだといった。
あまりに急であまりに激しい愛の叫びに、きょとんとしていた。
あたしというものに触れるのはカチカチと親指が綴る言葉、音もなく、触れもせず…
貴方はその言葉から様々なものがみえたのかもしれない…
貴方が嘆くようにいやなものまですべて…
貴方があたしを求めた時には当たり前だったその時間のやり取りに空白ができると、あたしのその時間はぽかんと穴が空いた。
貴方はあたしをベール一枚で感じ、あたしの言葉以外を求めることなく去った…
きまった人が居ようとも、貴方に触れてみたいと思いはじめていた…貴方に揺れそうになっていた…
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