第1章 俺の日常とそれの崩壊(いきなり!?)

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突然だがうちの学校は変わっている。 どこが変わっているとあげればキリがないが、とりあえず重要なのを挙げるとすれば、金持ち学校だってことだ。どこぞの令嬢や御曹司達がこぞって集まる。 しかし門戸は広く、一般家庭の人間も入ることができる。その場合は一定以上の学力が必要だ。 そこはまあ無くもなさそうな話だ。そこはいい。 制服に関してだってそうだ。一般家庭や中流よりやや上くらいの家柄の生徒は制服が支給される。 公の場などで気をつけていれば多少の改造も見逃されている。 金持ち連中に関しては私服登校が許されている。 この“学校の校風”のせいか、みんなドレスや、時代間違ってるんじゃねぇの?って感じのヒラヒラやフリフリを平気で着てくる。 許容できるわけじゃあないが、まあそれも学校内だけでのファッションと思えば許容できなくもない。問題はその“校風”だ。 うちの学校の自治は基本、生徒に任されている。 学校に通う生徒のほとんどは将来大企業のトップになり、あれこれ指示を出すような人間になる御曹司・令嬢だ。 ちゃんと自分達で問題を解決できるような人材を育てるという点では間違っちゃいない。 つまりうちの学校の生徒会が、生徒の中で強い権力を持ってるってことだ。んで、それに大層な名前付けやがって“knight and guardian”だとよ。長いんで頭文字とってKGって呼んでる。なぁにが騎士と守護者だ。 だが実際に現生徒会長や副会長などは生徒達から人気もあり、違反者は厳しく取り締まられるらしい。
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