第1章 俺の日常とそれの崩壊(いきなり!?)

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ここで放課後の帰り道に場面は戻る。 正面から走ってきたのは、俺の“近づいてはいけないリスト”のやつだった。つまりはKGのメンバーだ。 なんかでかいカバンを後生大事に抱えてこっちに走ってくる。あれは・・・アンティークバッグってやつだな。人形だとか食器だとかそういうのを入れて持ち歩くためのカバンだ。  真幸 「彼女は、確か村町子夏(むらまちこなつ)。一つ下の1年生。家柄自体はかなりの上流だが家庭の事情でど田舎育ち。KGでは一番下っ端。」 真幸はしゃべり続ける。  真幸 「性格は育ちのせいで純朴。そのせいか上流階級なのに制服を着用しているというKGではなかなか珍しい生徒だ。見た目は地味だがあれは磨けば光るタイプだね。いいね、実にいい。」  文也 「・・・なんでお前がここにいる。」  真幸 「愚問だね。可愛い女の子がここにいて、オレがここにいる。なにが疑問だい?」 ・・・否定できないから困る。ともあれ、KGには関わりあいにならないように・・・。
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