第一章…[Blind]

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    「しかし寒いなぁ…」       手に息をかけながら山ちゃんは言った。       そう、季節は冬 雪が降りそうなくらい寒い。         「圭人ー!まだなのー?」       知念と裕翔が、少し離れた所から俺達を呼んだ         「今行くー!」       と、歩き出した瞬間     ガラガラガンッ!ゴンッ!   派手に転んだような音がした。         「何?今の音」       山ちゃんが俺の顔を見て言った     俺は首を傾げながら後を振り返る。           「いったー…」       数メートル先で、女の子が青いゴミ箱に躓いて転んでいた。         俺と山ちゃんは顔を見合わせる       「普通あんなとこで転ぶ?」     ちょっと笑いながら山ちゃんは言う。       「大丈夫なのかな」         俺はその転んだ女の子に近寄った。    
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