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「しかし寒いなぁ…」
手に息をかけながら山ちゃんは言った。
そう、季節は冬
雪が降りそうなくらい寒い。
「圭人ー!まだなのー?」
知念と裕翔が、少し離れた所から俺達を呼んだ
「今行くー!」
と、歩き出した瞬間
ガラガラガンッ!ゴンッ!
派手に転んだような音がした。
「何?今の音」
山ちゃんが俺の顔を見て言った
俺は首を傾げながら後を振り返る。
「いったー…」
数メートル先で、女の子が青いゴミ箱に躓いて転んでいた。
俺と山ちゃんは顔を見合わせる
「普通あんなとこで転ぶ?」
ちょっと笑いながら山ちゃんは言う。
「大丈夫なのかな」
俺はその転んだ女の子に近寄った。
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